親の老後が心配な40代のあなたが、今から取り組むべきこと

今は元気な親でも、ある日突然介護が必要になってしまったら、あなたはどうしますか?
あなたが、今現在親と離れて暮らしていたり、他に頼れる兄弟姉妹がいない場合は特に不安を感じているかもしれません。
しかしながら、大半の人は不安を抱えていたとしても、”まだ早い”といってこの話題に向き合わずにいるのではないでしょうか。
ところが、突然やってきた親の介護で、肉体面・精神面・金銭面で負担がかかり、大変な思いをする人は非常に多いです。
SOMPOホールディングス株式会社「親の介護に関する調査」では、親の介護で何も困ることが無かった人は、全体の2割しか存在しませんでした。

(参考)
SOMPOホールディングス株式会社「親の介護に関する調査」

そこで、今回は親の老後や介護に備えて取り組むべきことをご紹介します。
もしものときのために、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

親の老後が心配な40代のあなたが、今から取り組むべきこと

(1)親と老後について話をしたいけれど…どのタイミングがいい?

いざ親と老後や介護の話をしようと思っても、どのタイミングで話そうか悩みますよね。
しかも、いきなり話を持ちかけたら親を怒らせてしまった、という話を耳にすることもあります。

デリケートな話題なので勇気が必要ですが、法事やお盆などで親戚が集まったときは話題ににしやすいでしょう。
有名人や周りで亡くなった人がいたときや、地震などの災害が起きたときも、自然な流れで話ができる可能性が高まります。
また、自分が先に終活を体験してみて、親にすすめてみるというのもおすすめです。

老後の話題を切り出すチャンス
・法事やお盆などで親戚が集まった時
・有名人や周りで人が亡くなった時
・地震などの災害が起きた時
・自分が先に終活を始めて、親に勧める時

(2)親との会話の中から情報収集をしていこう

老後や介護の話がしやすい雰囲気になったら、次の4つのことを順に実践してみましょう。

2-1.生活状況を把握しよう

まずは、毎日の生活について少しずつ聞いていきましょう。
この内容であれば、特に気まずさを感じる人も少ないのでは?

・最近の体調はどうか
・通院はあるか
(あるならどの病院にどのくらいの頻度か、薬の有無)
・毎日何時に起きて何時に寝ているのか
・趣味はなにか
・好きなテレビ番組はなにか

まず知ることによって、健康状態や生活リズムを理解するきっかけになります
会話の中で、既往歴やかかりつけ医、服用している薬などが確認できると有事の際も安心です。

2-2. 交友関係を把握しよう

親しい友人や、交流のある近所の人の名前や連絡先を聞いてみましょう。
連絡帳など、メモしている方の場合はどの保管場所も確認を忘れずに!

親に何か変化があったときに気づいてもらえたり、いざという時に助けてくれたり連絡をくれる可能性もあるため、一度顔を合わせる機会を設けられるとベスト
親と離れた場所に住んでいる人は、特に実践していただきたい項目です。

2-3.経済状況を把握しよう

お金のことについて聞くのは抵抗があるかもしれませんが、この先どれくらいのお金が使えるのを知ることは、とても大切です。
まず、聞きやすいポイントとして「生活費がどれくらいかかっているのか」、「年金はいくらくらい貰えているのか」を確認しておきましょう。

また、退職金などまとまったお金がある場合も含め、「介護に使えるお金がどれくらいあるのか」と聞くとカドが立つ場合もあるので「リフォームなどは考えているか」と声をかけるのが良いでしょう。自宅での介護を望んでいる場合は、考えの有無を含め金銭的な準備の話にスムーズに進みます。施設に…と考えている場合であっても、備えについて話してくれる可能性が高いです。

保険証や保険証書などの重要な書類の保管場所も知っておくと、万が一のとき手続きが円滑に進みます。
特に、生命保険に関しては、思っていた内容と違っている可能性もあり、死亡して初めて貰える保険なのか、介護状態や認知症に特化した保険なのかについてもチェックしておきましょう。

2-4.親の希望を聞いてみよう

先ほども少し触れた部分ではありますが、介護が必要になったとき、誰とどこでどのように暮らしたいのかを親に聞いてみましょう。
突然介護が必要な身体になってしまうこともあるので、元気なうちに聞いておくことをおすすめします。

(3)介護が必要になった…そのときどうする?

それでは、実際に介護が必要になってしまったら、まずどうすればよいのでしょうか?
ここでは大まかな手続きの流れをご紹介します。もしもに備えて、最低限把握しておけば、いざという時に心の余裕を持つことができます。

3-1. 地域包括支援センターに連絡する

主に市区町村が運営している「地域包括支援センター」という機関があります。
社会福祉士やケアマネジャーなどの介護の専門職の方が相談にのってくれて、介護サービスの提案をしてくれます。
後述する、介護認定の申請についても地域包括支援センターに相談すれば、案内してもらえます。
親の住んでいるエリアの地域包括支援センターがどこなのかは必ずチェックしておきましょう。

3-2. 介護認定を申請する

介護保険を使って介護サービスを利用するためには、要介護認定の申請が必要です。
先ほど述べたとおり、地域包括支援センターに相談のうえ申請手続きを行ってください。
なお、申請には「主治医意見書」という書類が必要になるので、介護が必要になる旨を主治医に伝えておくとよいでしょう。

3-3. 訪問調査と審査判定

申請後、市区町村の調査員がご自宅を訪問し、介護が必要な状態か、必要な場合はどの程度の介護が適当であるかを確認します。
訪問調査の結果や主治医意見書をもとにして、介護認定審査会が協議して要介護度を判定します。自力歩行が可能か、手すり等の必要性や認知機能についてなど、細かに調査が入ります。

3-4. 要介護認定とケアプランの作成

申請から1ヵ月程度で、結果が通知されます。
要介護度は次の7段階となり、状態の目安としては以下のとおりです。

要支援1基本的な日常生活は一人で行えるが、日常の複雑な動作に、一部見守りや介助を必要とする状態。介護予防サービスの利用で、状態の維持・改善が見込まれる
要支援2要支援1と同様に基本的な日常生活は一人で行えるものの、さらに手助けが必要な動作が増えている状態。介護予防サービスの利用で、状態の維持・改善が見込まれる
要介護1運動機能が低下し、立ち上がりや歩行が不安定になっており、排せつや入浴などの日常生活の行動の一部で介助が必要な状態
要介護2立ち上がりや歩行を自力で行うことは困難で、排せつや入浴などの日常生活の行動の一部あるいは全てで介助が必要な状態
要介護3立ち上がりや歩行を自力で行うことは困難で、排せつや入浴などの日常生活の行動は全般的に介助が必要な状態。また、思考力や理解力が低下し、認知症の症状がみられる。
要介護4立ち上がりや歩行を自力で行うことはほとんど難しく、排せつや入浴などの日常生活の行動は全般的に介助が必要な状態。また、要介護3と比較すると認知症が進行し、意思疎通を行うことがやや難しい
要介護5基本的には寝たきりの状態で、あらゆる日常生活の行動に介助が必要。理解力の低下も著しく、意思疎通を行うことも困難

介護認定の有効期限は原則6ヵ月となっていますが、状態が変化した場合は随時区分変更申請も可能です。
要支援1~2と認定された場合は地域包括支援センターが、要介護1~5と認定された場合は居宅介護支援事業所がケアプランを作成してくれます。

3-5. 介護サービスの利用スタート

これらの手続きが終わると、ようやく介護サービスを利用できるようになります。

(4)まとめ

いかがでしたか?親の老後や介護に備えるためには、親子でコミュニケーションをしっかりとることが大切です。エンディングノートを活用してみるのもいいですね。
また、介護サービスを受けるためには、さまざまな手続きが必要となり大変そうな印象があることかと思います。
不安になるかもしれませんが、サポートしてくれる人や場所、サービスは必ずあります。
頼れるものはどんどん頼って、少しでも自分自身の負担を減らしていきましょう。

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