実は負の資産!? 親の不動産を相続して困った実体験3つ

親からの遺産相続で受け継ぐのは、現金や有価証券だけではありません。不動産も受け継げる資産の1つです。不動産は売却も運用もできる便利な資産と思われがちですが、不動産の種類によっては負の資産になってしまうこともあります。
この記事では、遺産相続で親の不動産を相続して困ったという実体験を3つ紹介しましょう。

目次

固定資産税が重い負担となったAさんの場合

Aさんの実家は過疎地域にあり、人口は年々減り続けています。住んでいるのは高齢者ばかりで、これといった産業もありません。Aさんも大学進学を機に東京へ出てきて、そこで結婚して家を買いました。故郷に戻るつもりはありません。
実家には年老いた父親と母親が住み続けていましたが、相次いで亡くなったことでAさんが実家を相続することになりました。
帰るつもりはないので売却しようと思い不動産屋に相談しましたが、意外な答えが返ってきたのです。

この物件は買い取れません

不動産屋によると、この地域は家付きの土地の需要がほとんどなく、家をリフォームして賃貸に出しても借り手が現れにくいためだそうです。
更地なら買取ると言われましたが、家と庭を解体する費用は高額で、売却しても赤字になってしまいそうです。やむを得ず空き家のまま放置していますが、毎年の固定資産税が家計に重い負担になっています。

近隣からの苦情が殺到したBさんの場合

Bさんは地方都市の出身で、就職を機に都会へ出てきました。今勤めている会社がよいところなので定年まで勤めたいと考えています。しかし、故郷には愛着があるので定年後は実家に帰ろうと思っていました。
実家には父母が住んで管理していましたが、Bさんが40代の時に父が、50代の時に母がなくなり空き家になります。

Bさんは実家をそのままにしておき、たびたび様子を見に行こうと考えていましたが、母親が亡くなって1年後、近所から苦情が来るようになります。

庭の木が伸び放題になっていて、虫が大量発生している

敷地にたびたび見知らぬ人が入り込んでいる。棲みつかれると困る

台風のときにお宅の雨樋が壊れて飛んできたため、自動車に傷がついた

人の住まない家は、急速に荒れていきます。Bさんは定期的に様子を見に行くつもりでしたが、仕事が忙しいので3か月に1度帰るのが精いっぱいです。
そのため、家は荒れ果ててホームレスなどが住み着いてしまう危険もでてきました。
Bさんはお金をかけてでも一度家を取り壊そうか迷っているそうです。

親の持っている不動産の運営に苦労するはめになったCさん

Cさんの実家は広い土地を所有している農家でした。しかし、Cさんが跡を継がなかったので、両親はCさんの就職をきっかけに農家をやめ、田畑を潰してアパートを建てて不動産業をはじめました。
Cさんの家は地方都市でしたが有名企業の支店や大学もあり、入居者が途切れることはありませんでした。そしてCさんが30代の時、両親は事故で同時に他界してしまいました。
不動産は全てCさんが引き継ぎましたが、管理を任せている不動産屋との相性が今ひとつよくないので、契約を打ち切り、業者を変えようとしました。
しかし、なかなか良い不動産屋に巡りあえないうちに時間が立ち、退去者も増えてきました。不動産屋との契約を切ってしまったので、新しい入居者の募集もままなりません。
しかも、大規模修繕の時期も迫ってきて多額の資金も必要になります。Cさんは仕事の傍ら不動産の管理もしなければならず、すっかり疲れ果ててしまいました。

不動産を負の資産にしないためには?

日本全体で少子化がすすみ空き家問題が深刻になっている今、不動産は必ずしも価値がある資産とは限らなくなりました。不動産は場所によって大きく価値が変わるものです。
子どもが実家から遠く離れて住んでいる場合、親が元気なうちに不動産をどうするか話し合っておきましょう。また、貸家などをしている場合は、子どもが引き継いだ場合の運用方法も話し合っておくのがおすすめです。

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