おひとりさまの老後に必要な生活費はどのくらい?資産運用と固定費の見直しで賢く貯めよう

2021年現在、日本の平均寿命は女性が87.74歳、男性が81.64歳で世界1位です。
そして、1963年4月2日以降に生まれた方が年金を受給できるのは、65才からとなっています。
65才以降を老後と考えて女性の平均寿命まで生きた場合、年金と貯金で暮らす期間は約22年です。

現在は生涯独身で過ごす人も珍しくなく、「このまま老後の資金は足りるだろうか」と不安を覚えるおひとりさま女性も多いことでしょう。
今回は、独身女性が自分の老後に必要な生活費の算出方法や、老後を安心して過ごせる資金作りについて解説します。

目次

おひとりさまが老後に必要な生活費は平均でどのくらい?

2019年度版、総務省の家計調査報告によると60歳以上の単身無職世帯の実収入の平均は、124,710円,可処分所得は112,649円、消費支出は139,739円となっています。
つまり、約14万円の生活費が必要なのに、可処分所得は約11万円しかないということです。
毎月3万円の赤字なので、その分を貯蓄から補てんした場合、1年間に36万円の貯金を崩す計算となります。10年ならば360万円、20年ならば720万円です。

この金額に、医療・介護リスクを加味したお金を40代・50代のうちに蓄えておく必要があるのです。
介護費用は、平均で初期費用で約70万円と月額で約8万円かかります。平均的な介護期間は4年6か月のため、最低でも500万円は見込んでおきましょう。

おひとりさまは、老後に備えて平均で約1300万円~1500万円の蓄えが必要

自分が老後に必要な生活費を計算するには?

前項でご紹介した数値はあくまでも平均です。
もっと必要になる方もいればもう少し少なくてすむ人もいるでしょう。
では、自分が老後に必要な生活費をおおよそ計算する方法を解説します。

生活費には固定費と変動費がある

生活費には、固定費と変動費があります。
固定費とは何をしなくても毎月必ず必要なお金を指します。
一例を挙げると、家賃・住宅ローン・光熱費・社会保険料・通信費などです。
光熱費は使用量によって多少は変動しますが、1人暮らしならば大きく変わることはないでしょう。

変動費とは、月によって大幅に金額が異なる費用の総称です。
食費・娯楽費・交際費などが該当します。

・固定費:家賃・住宅ローン・光熱費・社会保険料・通信費
・変動費:食費・娯楽費・交際費

現在の生活費から老後の生活費を予測する方法

まずは、現在の生活をする上で必要な費用を計算します。
固定費と変動費、それぞれ先月いくら使いましたか?上の分類を参考にそれぞれ書き出してみましょう。

次いで、仕事を辞めた場合増える出費、減る出費を考えてみます。
たとえば、持ち家があって退職前にローンを払い終える場合、住宅ローン分の出費が減ります。
また、職場までかかる交通費も減るでしょう。
逆に、1日家にいる場合は光熱費が増え、趣味や娯楽費も余計にかかる可能性があるでしょう。

定年後、増える出費の例
・趣味、旅行、レジャーなどの費用
・国民健康保険料
・後期高齢者医療保険料(75歳以降)

定年後、減る出費の例
・仕事に関わる支出や交際費
・住宅ローン(完済した場合)
・厚生年金保険料
・健康保険料
・雇用保険料

現在の生活費から、定年後に増える費用と減る費用を差し引きすると、おおよそ老後に必要な生活費を計算できます。

なお、毎年誕生日の月に送られてくる「ねんきん定期便」をチェックすれば、おおよそ受け取れる年金の額が分かりますので、収入の参考にしましょう。
収入から先ほどの生活費を引いた額に22年をかけて算出した金額に、介護費用500万年を計上してみましょう。あなたの資産形成の目安となる金額が把握できます。

{(年金収入)-(老後の生活費)}×22年間+500万円=資産形成する金額の目安

老後資金はiDeCoやNISAで貯めるのもおすすめ

先項の計算をして資産形成の目安を把握できたなら、次は行動に移してみましょう。
何度かこのメディアでも紹介してきましたが、老後の資産形成にはiDeCoやNISAを活用することがおすすめです。

iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」の愛称であり、自分で掛け金と運用方法を決めることができる個人年金です。
掛け金が所得控除の対象になり、節税にもなります。
元々自営業者と会社員の年金の差額を埋めるためにできた商品なので、フリーランスや自営業者ほど掛け金が高く設定できます。
一方、NISAとは、専用の口座を利用して投資をすれば得た利益を非課税にできる税制優遇制度のことです。
投資で得た利益には税がかかりますが、NISAや積み立てNISAならば配当に税金がかかりません。
現在は貯金にほとんど利子が付かず、資産運用には投資がおすすめといわれています。
少額でコツコツ毎月積み立てていける投資ならばこの2つがおすすめです。

老後の生活費を節約するには、固定費を見直そう

さて、どうしても資産形成だけでは間に合いそうにないという場合、お金の使い方を見直す必要があります。
一般的に節約というと、食費や娯楽費といった変動費を見直すのが定番です。
しかし、老後は長いため、むやみに食費や娯楽費を削っては心身共に悪影響があります。
どこにも行かず、人付き合いも最低限にして食費も極限まで削っては、生きる楽しみもありませんし、長続きしません。
老後の生活費を節約するならば固定費を見直しましょう。

たとえば、親から家を受け継いだ場合、1人暮らしでは広すぎるケースもあります。
家を売却し、1人暮らしをしやすい1LDKのマンションなどを買えば、維持費が安くなるでしょう。
また、郊外から駅近い場所に引っ越して車を手放せば、維持費もかからなくなります。
このほか、スマホや保険の料金を見直すなどすれば、月に1~2万節約ができるかもしれません。

固定費の削減は、チリも積もれば山となるです。あなたが40歳の場合、毎月1万円削減できれば240万円を60歳までに貯蓄することができます。
できるところから積み上げていきましょう。

まとめ

今回は独身女性が必要な老後の生活費の平均額や節約方法などを説明しました。
現在は不透明の時代ですが、老後に備えておくことは大切です。
40代以降になったら、毎月少額でも老後のために資金を蓄え始めましょう。




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